FX取引履歴

FXとは?

 インターネットの普及に伴いオンライン・トレードが身近になったことから、近年では誰でも気軽に投資に参加できるようになりました。中でも「FX」と呼ばれる為替取引が注目を集めています。
 しかし、実際にはイメージばかりが先行して、実体がよくわからないという人が多いのではないでしょうか? FXって本当に危険なの? 素人が手を出すと失敗するんじゃないか? そもそもFXって何? そんな疑問にお答えしながらFXとはどんな投資なのかについて解説していきます。
※本サイトでは投資に役立つアイテムや情報を提供していますが、利益を保証するものではありません。投資に伴うリスクをご理解の上、自身の責任において行ってください。

FXってそもそも何なの?

 FX(=Foreign Exchange)とは、日本語では一般に「外国為替証拠金取引」や「外国為替保証金取引」あるいは単に「外国為替取引」などと呼ばれます。特定の通貨を売買することで、決済時における差額によって利益(もしくは損失)を得るという取引ですが、自己資金で直接通貨をやり取りするのではなく、株式の信用取引と同じく証拠金(保証金)を取引業者に預託することで、自己資金以上の規模での取引が可能となっている点が特徴です。
 わかりやすく説明すると、仮に1ドル=100円の時、1万ドルの取引をしようとすると100円×10000=100万円の自己資金が必要となることになります。しかし、為替の場合、1ドル=100円から急騰して1ドル=1円などになることはまずありえません(通貨とは国家が保証する代替媒体なわけですからそんなことになれば国家が破綻するのに等しい)。仮に急騰して1ドル=90円になったとしましょう。その場合でも損失は10円×10000ドル=10万円で済みます。つまり、お客の注文を受けて実際に売り買いしている取引業者からすれば1ドル=90円の時点で取引を終了しても90万円は戻ってくるので、損失分の10万円の保証さえあれば充分なわけです。そこで自己資金を担保として預け、自己資金の何倍もの規模で取引できるようにしたのが「FX」の仕組みです(この保証金と売買規模の倍率をレバレッジと言います。詳しくは「FX用語解説」をご覧ください)。
 もちろん、保証金と売買規模の差が拡がるほどリスクは大きくなります。かつては国内でも数百倍のレバレッジを謳い文句にしたFX業者も存在したため、保証金を大きく上回る損失が発生するという事態もありました。こうしたことからFX=ハイリスクハイリターンというイメージが定着したものと考えられます。
 しかし、現在では規制の強化により、レバレッジは最大25倍までと決められています。また、規制以前にそもそもどの程度の規模で取引するかはリスク管理の基本であり、まっとうなトレーダーなら1度の損失が自己資金を上回るような規模での取引など論外でしょう。そうした意味で、株取引などと比べてリスクが高いというのはあくまでトレーダー自身の判断次第といえます。

FXと株取引ってどう違うの?

 FXの特徴をわかりやすく理解するために、株取引と比べてみましょう。

24時間取引可能
 通常、株取引は証券市場の開いている時間(東証なら午前9時~午前11時30分と午後0時30分~午後3時)ですが、FX取引は24時間可能です。これは為替取引が世界規模で行われており、時差の関係で各国の市場は順次開いたり閉じたりしているのですが、全ての市場が閉じてしまう時間帯が存在しないためです。ただし、日本時間の早朝などオセアニア市場しか開いていない時間帯やロンドン市場とニューヨーク市場が重なり合う時間帯など、一日のうちで繁閑の差が激しく、それが値動きにも影響します。なお、土・日は株式市場と同じく為替市場もお休みです(ニューヨークのクローズが最終)。

為替に取引所はない
 便宜上、為替市場と言いましたが、厳密には為替に証券取引所のような特定の取引場所は存在しません。為替市場は銀行などのブローカー同士による直接取引によって形成されているのです。そして一般的な個人トレーダーはあくまで契約した取引業者との間で売買しているに過ぎません。これがどう影響するかというと、まず売買する金額(レート)は業者が自由に設定しているということです(もちろん、無茶苦茶に決定しているわけではなく各業者ごとに参考にしているレートがあります)。極端な言い方をすれば世界の為替市場がどういう値動きをしようと、取引業者がそれを自らのレートに反映させなければ変動しないということです(もっともそんな業者とは誰も取引しないでしょうが)。FXのレートは取引業者によって違うということを憶えておいてください。
 もう一つは為替市場が週末に休場することは既に述べましたが、この休場および開場の時間が厳密には決まっていないということです。為替市場の休場とは最後まで取引していたブローカーが終了した時間であり、開場とは休場明けに最初に取引を始めたブローカーの時間ということです(契約しているFX業者の営業時間は別)。株式市場のように定時になったら一斉に取引が終了するわけではないので、注意が必要です。

為替は相対的な価値
 株式はその企業の絶対的な価値を表します。そのため倒産などによって株価がゼロになる(実際には取引が成立しないので理論上の話ですが)ことや、全面高や全面安のように全ての株価が上がったり下がったりすることも有り得るわけです。また、株は買うことが原則であり、売るということは買った株式を市場に放出するということに他なりません(カラ売りという手法もありますが、ここでは例外とします)。
 しかし、為替市場はそうではありません。為替取引とは異なる二人の通貨同士による交換比率であり、売り買いというのは一方の通貨から見た表現に過ぎないからです(例えばドル円の取引で言えば、ドルを買うということはすなわち円を売ることであり、円を買うということはドルを売ることでもある)。従って、どちらかの価値が上がれば必ず対となるもう一方の価値は下がることになります。ドル円で円高とドル高が同時に発生することは有り得ません(他の通貨ペアにおいては別。つまりドル円で円高でもユーロ円では円安ということはよくある。この場合、ユーロ>円>ドルとなるので、ユーロドルのペアでは必ずユーロ高となる)。また、全ての通貨の価値が高騰したり下落したりすることは起こり得ません。一般的に円高や円安と言われるのは、あくまで対ドルとの取引であり、円高だからといって必ずしも円を買っている人が利益を上げているとは限らないのです。
 また、このことは為替には株取引であるような売り買いの優劣性は存在しないことを意味します。株取引では原則的に株価が下がれば損失にしかならないわけですが、為替では適切な判断さえできればどちらの通貨価値が上がっても下がっても利益を生むチャンスがあるというわけです。